2022年9月14日
10月7日(金) – 10月9日(日) 新潟県三条市・燕市全域 及び 周辺地域にて開催!ツアー、夜のレセプション、特別展示など最新情報のご案内
2022.9.13に配信された「燕三条 工場の祭典」実行委員会さんのプレスリリースを紹介します。
燕市全域 及び 周辺地域にて、金属加工、鍛冶木工、印刷、農業をはじめとするものづくりの現場を見学・体験できるイべント「燕三条 工場の祭典 2022」を開催します。
本イベントは、普段閉ざされているものづくりの現場=KOUBAを一斉に開放し、見学・体験できる機会を設けるもので、2013年にスタートしました。
今年は “Beyond KOUBA!祭典から聖地へ脱皮する3日間” をテーマに、82の拠点(9月1日時点)を開放します。
「燕三条 工場の祭典 2022」をより楽しんでいただくため、ツアー、夜のレセプション、特別展示などのコンテンツをご用意しました。
2022年秋、10年目を迎え大きな脱皮を遂げる各KOUBAが、みなさまのお越しをお待ちしています。
タイトル:「燕三条 工場の祭典 2022」
会期:2022年10月7日(金) – 10月9日(日) 9:00-17:00 (12:00-13:00を除く) 会場:新潟県三条市・燕市全域 及び 周辺地域 参加KOUBA 82拠点(予定)
アクセス:交通 上越新幹線・JR弥彦線「燕三条駅」下車
各KOUBAへの訪問は、電車、タクシー、レンタカーなどをご利用ください。
主催:「燕三条 工場の祭典」実行委員会
Website:http://kouba-fes.jp
Facebook:https://www.facebook.com/koubafes
Instagram:https://www.instagram.com/koubafes/
Twitter:https://twitter.com/koubafes
*82拠点の内訳
製品などをつくる「工場(KOUBA)」62拠点、農業などを営む「耕場(KOUBA)」7拠点、KOUBAでつくられたアイテムを販売する「購場(KOUBA)」13拠点
KOUBA見学・体験
各KOUBAが趣向をこらしたワークショップや見学ツアーを開催。
子供から大人まで楽しめるイベントもご用意しています。
※詳細、お申し込み方法等は公式HPよりご確認ください。
https://kouba-fes.jp/2022top/
オフィシャルツアー・連携ツアー
燕三条地域のものづくりに深い知識を持つガイドがテーマ に沿って皆様をご案内する特別なオフィシャルツアーや、タクシーでお得にKOUBAを見学いただける連携ツアーを実施します。
オフィシャルツアー例
<航空関連ツアー>
田中衡機工業所(はかり)、戸塚金属工業(航空機座席)、高山工業(カトラリー)
<若手職人探訪ツアー>
三条製作所 (和剃刀)、響楽舎(ハンドパン)、六張煙管(煙管)
※ツアーの詳細、お申込み方法等は公式HPの「オフィシャルコンテンツ」よりご覧ください。
https://kouba-fes.jp/2022top/
特別展示<Tsubame-Sanjo Factory Museum in 燕三条駅>
大規模な工場跡地を活用したことで話題を集めた、2021年開催の「Tsubame-Sanjo Factory Museum」の一部を燕三条駅構内の会場でご覧いただけます。2023年2月に開業予定の燕三条駅の新しい拠点施設の一部を活用した特別展示です。
レセプション
夜のKOUBAを開放。職人たちと交流できるイベントを開催します。
■オフィシャルレセプション
10月7日(金) まちやま(三条市図書館等複合施設)
■各KOUBAで開催するレセプション
10月7日(金)、8日(土)、9日(日)燕市産業史料館
10月8日(土)フジノス
10月8日(土)G.F.G.S
※詳細は公式HPの「オフィシャルコンテンツ」よりご覧ください。
https://kouba-fes.jp/2022top/
フジノス 電力会社も推薦するIH鍋のパイオニア
1957年創業。クッキングヒーター用鍋で知られる金物製造メーカー。1983年に国産初の多重層ステンレス鍋を開発、続く1985年に世界初のIHクッキングヒーター対応鍋を開発。その鍋は、家庭用IHヒーターの大手メーカーすべて、そして全国の電力会社からも推奨される逸品。
義平刃物 磨き続ける、打刃物の伝統技術
1927年創業。五代にわたり培った技術と燕三条に伝わる鍛造技術で包丁を作る工場。安来鋼の粉末鋼を用い、一本一本手作業で鍛える。良く切れ、切れ味が長持ちし、錆びにくい、秀でた包丁の制作に励む。
かやもり農園 日本一のおむすびを目指して
1700年就農。加茂川を遡上した鮭を発酵熟成させた自家製ボカシ肥料を使い、独自の栽培方法で野菜とコシヒカリを育てる農家。2001年には自園の米でおむすび屋を開業し、東京で飲食店を展開して好評を博した。現在は自宅古民家に国内外からゲストを受入れ、農園体験とともに自園の収穫物を使った食事を提供している。
「燕三条 工場の祭典」は、新型コロナウイルスの対策の一環として、アプリによる事前登録を実施します。(登録無料)各KOUBAへの入場の際、専用のQRコードを読み込んでいただきます。皆様に安心してKOUBAを楽しんでいただくため、ご協力をお願いいたします。
※登録方法などの詳細、「燕三条 工場の祭典」の感染症対策については、公式ホームページをご確認ください。
※詳細は公式HPの「事前登録」よりご覧ください。
https://kouba-fes.jp/2022top/
2013年より金属加工の産地である新潟県燕三条地域とその周辺地域の工場が一斉にKOUBAを開放し、ものづくりの現場を見学体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」が始まりました。
毎年10月の数日間、“開け、工場!”をキャッチフレーズに、ものづくりを行う「工場」、農業を営む「耕場」、それらの物品を購入できる「購場」という3つのKOUBAがお客様をお迎えしてきました。
2019年には、100を超えるKOUBAが参加するイベントへ成長し、パンデミックにおいて、2020年はオンライン開催でものづくりを発信。
2021年は、かつて研磨機を製造していた工場跡(旧 野水機械製作所 工場)を舞台に展覧会「Tsubame-Sanjo Factory Museum」を開催し、燕三条で生まれた職人の技術による高品質な製品、燕三条の歴史文化、「燕三条 工場の祭典」の歩みを紹介しました。
今年は2019年以来、3年ぶりに参加KOUBA各所でお客さまがものづくりの現場を見学・体験できるスタイルでの開催です。
また、実行委員会では「燕三条 工場の祭典」の開催期間外でも “365日、ものづくりの現場に触れ、見学できる地域になる”という目標を掲げ活動してきました。現在では年間を通じ20を超える企業の工場見学が可能となりました。同時に国内外でも燕三条エリアのものづくりを伝える展覧会などを継続的に行っています。
暮らしを支える職人の街
日本の国土さながら、南北に長い新潟県のほぼ中央に位置する燕三条。燕市と三条市の二市からなるこの地域に横たわる、日本で最も長い川である信濃川。万葉の時代から人々に愛された信濃川は肥沃な土地を育て、古くから農耕を支えてきました。この農業を起点に燕三条では工業や商業が発展し、世界有数の「ものづくりのまち」として知られるようになります。
農業から工業へ
江戸時代の和釘づくりが燕三条の転機となります。この地域を流れる信濃川は、燕三条付近で急に緩やかになるため、この地に暮らす農民は頻発する洪水の度に苦悩を強いられました。そこで農作業の副業として和釘製造が推奨され、それが根付いたとされています。やがて越後で新田開発が盛んになると三条では開墾用農機具の製造へと発展。さらに大工道具や包丁などの刃物鍛冶へと転換していきます。一方、江戸時代中期に鎚起銅器の製法が伝えられた燕は、早くから和釘鍛冶は銅器などの加工業へと移行します。明治時代後期には金属洋食器の生産が始まり、現在につながる金属加工の一大生産地へと発展をみせました。工業化が進んだいまも、両市には鍛冶や鎚起を始めとする伝統的な技法を受け継ぐ職人が多く活躍します。
日本各地に届けられた燕三条製品
明治初期、海運が栄えた新潟県は日本一の人口を誇るほどの繁栄を見せました。越後平野の中心で河川が合流する三条は物資の集散地として発展し、金物商人が日本全国に燕三条製品を届けるようになります。こうして燕三条の優れた金属製品が日本中へと知れ渡るようになりました。燕三条はいまも、人口比率に対して日本でもっとも社長が多い街といわれます。それは家族経営や数人程度の社員による小規模な企業が、刃物や金属洋食器などの金属製品を中心に多種多様な製品を作り出すからに他なりません。古くから日本の暮らしを支えてきた燕三条の「ものづくり」は、農工商の綿密なつながりにより支えられています。
運営チーム
主催・運営:「燕三条 工場の祭典」実行委員会
イベント全体監修:method
アートディレクション・デザイン:SPREAD
編集:山田泰巨
撮影:神宮巨樹、古平和弘
プロジェクション:岸本智也
事務統括:side
プレス:HOW INC